手元供養とは

遺骨の安置方法

ペット火葬終了後、家に連れて帰って来た後、遺骨の安置方法を皆様ご存じでしょうか?

人間であれば床の間や、仏壇の斜め前に白木の祭壇を飾り、写真、花立て、供物、位牌を置き、両サイドに、返しの付いた白木の机を置き、香炉、ロウソク立て、焼香の香炉、骨壺を置き、飾ります。

仏壇や、床の間が無い家では、リビングでも構わないのですが、できるだけ正面からの陽が当たりにくく、風通しの良い場所が良いと思われます。

方角的に言うと、仏壇や後飾り(後祭り)は北を背にする形が一番良いとされます。家の構造によって北向きを背にはできない場合、次に西を背にする形、それでも無理な場合は東を背にする、今の時代、形に添えるのは難しいですが形としてこうなります。

さてペットの場合も同じようにしたら良いのかとお思いでしょうが…違います。

ペットの場合、後飾りや経机を使用する会社は少ないです。またそこまでは・・・と、ご家族様もお断りされる方が、ほとんどだと思います。

家に帰ったら、まず皆様が集まるリビングや、賑やかな場所、今まで寝ていた場所に机を置き、そこに遺骨を安置する、これが一番です。

生前から過ごしていた場所、それが何より落ち着きますし、寂しくも無いです。一番安心できると思いませんか?

決まりは一切ありません、あの子はこうだろう、あの子だったらここの場所が一番だろう、そう想って考えてあげる事も供養の一環です。全て気持ちからの物ですから安心下さい。

供え物の飾り方

供物は何を飾れば良いのか、またお線香は49日まで絶やさずにいないといけないのか…。

供え物については先ず、生前好きだった好物を置いてあげて下さい。但し毎日替える必要は御座いません、何日間かは毎日替えてあげるのも良いですが、徐々に命日や記念日にだけに、お供えするようにして頂きましたら結構です。

線香に関しては、今日本では、大きな地震がいつおこるか分かりませんので、線香を立てる事をあまりお勧めできません。その代わりと言っては何ですが今まで使用していたお水飲みに水を入れこれだけは毎日49日まで1日1回は変えてあげて下さい、それが線香の代わりにもなります。

納骨(埋葬)時期

納骨(埋葬)の時期ですが、人間の場合には49日の忌明けの日や、100日後、また長くて1周忌の日までに埋葬をしなければいけないと言いますが 犬や猫、動物の遺骨は特に決まった日までに納骨や、埋葬をしなければいけない、と言う事は御座いません。何年間もご自宅に置いて供養される方も沢山おられます。

よく成仏できないから、とか空に帰れない、と言いますが私自身はそうは思いません。近くに遺骨があっても無くても皆様の心の持ち方や考え方で変わると思います。

遺骨を家に置いて、何の供養もせず、ほったらかしなどにするのであればそれはよくない事だと思いますが、家で遺骨を安置される方のほとんどの方が水を替え、お供えをし、自分達の側で供養をしてあげたい、と思う方がほとんどなので家に遺骨があると成仏できない、と思うのは間違いです。

逆に埋葬をされる方は、心の区切りをつける為にまた、自分の子供たちに、人間であればこうするんだよ、と教えてあげたいと言う部分から埋葬お考えになられます。

どちらが良いか悪いかでは無く灰汁までもお家の方々の、気持ちからの事だと思いますので、納骨や埋葬の時期や期限など御座いません。

ただ、自宅で供養をされている方々は、不思議にふとした時に埋葬してあげようと思う事が多いみたいで、埋葬させて頂いた沢山のご家族様からよくその様な話をお聞きします。

葬儀にしても、埋葬にしても、大切な家族を想っての事なので、形式的な事も時には必要なのかもしれませんが、家族の方の気持ちで見送ってあげる時が何より必要な事だと思います。

お別ペットのお墓詣りれ編

墓参りの際、皆様は生前の好物や、お花、お水を持参される方も多いかとは思います、墓地でお供えした後、そのまま置かずにご自宅へ持ち帰り下さい。と言うお墓がほとんどです。その理由としてカラスや、鳥がお供え物を取りに来て墓を荒らす事があるからです。

因みに、どうしても置いて置く場合は、アルミ缶に入った物などは、置いて置くと錆が墓石に入り込み磨いても錆が取れなくなるので注意して下さい。